中古車の査定前に必要なのは洗車よりも車内の掃除




査定の基礎

中古車の査定前に必要なことは洗車よりも車内の掃除

投稿日:2017年6月28日 更新日:

中古車の査定前に洗車はした方が印象が上がるからいいという情報がよく流れていますが、実際のところあまり関係はありません。

査定前に評価を上げようとしてピカピカに洗車する時間をかけるくらいなら、その時間をたった40分でいいから『車内』の掃除時間に使ってみてください。

外装面は誰もが気にしますが、実は中古車の査定では内装面の減点の方が大きいんです。

しかも、あまりみんな掃除しないことが多い。知らず知らずのうちに損をしているというわけです。

今回は査定前に車内の評価がどれくらい減点があるのか、その減点を減らす方法についてどっぷり解説していきます。

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査定前に洗車をしても車の評価は変わらない

中古車の査定価格はJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が定める基準によって、車種ごとに細かく決められています。査定価格については1年に1回その基準が更新され、年度によって査定価格は変わってきます。

査定協会が定める加点・減点基準の中に洗車や外観がきれいであるかどうかの評価項目はありません。

これは、中古車の買取であってもディーラーで下取り査定する時であっても同じことです。

つまり、がんばって査定前に洗車をしてワックスをかけていたとしても査定価格がプラスになることはないということです。

外観の評価として『きれいさ』で評価されるのは、外装よりも内装の方がウェイトは高いんです。

洗車をして査定に臨むと逆効果になることもある

むしろ、洗車をしてピカピカにしてから査定に臨むと、もう1つ決定的な欠点が出てきます。

それは、『キズやへこみを見つけやすくなる』こと。

当たり前ですが、車がピカピカになっているということはその分塗装の状態やキズ、へこみもくっきりあらわになっているということですよね。

つまり、査定士がキズやへこみをチェックしやすい状態にしてあげているということになります。

キズやへこみの減点も1個1個はたかが知れているんですが、数が増えてくると結構痛い減点になってしまいます。

洗車をすることで、普段見えなかったキズやへこみなどをアピールしてしまうことにもなるので査定前の洗車は注意が必要なんですね。

イメージは良くなっても、その代わりに減点が増えてたらトントンになっちゃいます汗

車の外装と内装では減点の評価基準は違う

車の査定評価で外装と内装の評価項目や基準は全く変わってきます。

外装は主にキズ、へこみ、交換跡、塗装、異音などかなり細かく見ないとわからない項目が多いのに対して、内装はシートの状態、内張り、汚れ、焦げ跡、匂いなどすぐわかる内容がほとんどです。

もちろん評価項目も外装に比べて内装の方が少なくなります。

大まかな違いとして、査定にかける時間の比率で比べて見ると

  • 外装80%→ボンネット開けたり、光に当てたり、手で触って見たりする
  • 内装20%→状態を目で見て確認、匂いがないか

これは私が昔査定していた時の作業フローですが、おわかりの通り、内装にかける査定の時間はほんのわずかです。

外装に比べると、そこまで重要視しないということがわかりますね。けど、その目視確認でひっかかっちゃうとそれだけで減点にマークされてしまうというわけです。

内装は外装に比べて『経年劣化』が少ない

外装面は、時間が経つと塗装面が弱ってきたり、色ツヤがなくなったり、いろんな意味で経年劣化が多いです。

当たり前ですが、太陽の光を少なからず受けているので紫外線で日焼けしたり、年が経つにつれて状態は悪化します。

しかし、内装はそうとは言えません。

UVカットガラスが標準装備されていますし、プライバシーガラスやスモークフィルムを貼った車が多いので、外装に比べると経年劣化は少なくて済みます。

だからこそ年式が古くても、手入れ次第で評価を上げることは可能なんですね。

査定時に『内装』で減点される項目を実例で紹介

査定協会が使う査定チェックシート

画像引用元:日本自動車査定協会

自動車査定協会から査定時のチェックシートを引用させていただきましたが、ディーラーや買取業者で使うチェックシートもこれを基準に作られています。

パッと見でもわかる通り、内装に関するチェック項目はこれだけびっしり書かれた項目の中で四角で囲った部分だけなんです。

ちょっと画像が小さいので、おおよその内装の項目を書き出してみると、こんな感じです。

  1. タバコのヤニは付着してないか
  2. タバコやペットの臭いはないか
  3. タバコの焦げ跡はない
  4. シートのほころび、カキザキがないか

タバコとペットに関することがほとんどですね。

つまり、内装の減点の半分くらいはタバコやペットなどどうしても取れない汚れや臭いに関するものだということです。

実際、中古車を買い取ってから再販するまでには必ずルームクリーニングにかけられるので、ゴミが落ちてたり、マットが汚れていても正直関係ないんです。

じゃぁどうせなら、その残りの50%をアップさせましょう。

売却前の車内の掃除で10万円の査定ダウンを防ぐ

外装のキズはよほど目立つものでない限りは減額されることがないのですが、車内については結構簡単にマイナス査定をくらってしまいます。

しかも、査定士が内装をチェックする時間はほんのわずかしかありません。

ものの数分だけで判断されてしまうので、ぱっと見できれいなイメージを与える必要があります。

タバコやペットの臭いはなかなか消すことはできませんが、普通に使っているだけでも車内には独特の匂いが充満しているものです。

『車内の臭い』と『シートの汚れ』に関する項目だけでも、合計すると10万円近くの減点となってしまいます。

タバコの焦げ跡などはもう仕方ないので、もしある場合は諦めて、簡単にできる臭い対策とシートの掃除をしておくことで、無駄な減点を防ぐことができます。

では、次に具体的な掃除のポイントについてです。

たった20分!中古車の査定ダウンを防ぐ車内の掃除のポイント

車内の掃除はやりだすと正直キリないです笑。

ここでは、あくまで中古車の査定で内装の減点をくらわないための掃除のポイントをかいつまんで紹介したいと思います。

査定時に内装減点をくらう可能性があるのは主に『汚れ』と『臭い』なので、この2つを中心に掃除するようにします。

  1. シートの目立つ汚れを落とす(約15分)
  2. 車内の臭いを消臭する(約5分)

まずはじめに、シートの汚れをチェック。

車のシート汚れをチェック

よくあるのが何かをこぼしてしまった時につくシートのシミです。正直なところ、すぐに水拭きかウェットティッシュで拭き取れば大事には至らないんですが、放置しておいた場合はちょっと大変。

コーヒーとかついてると普通にやるだけでは取れません。そういった場合は、シート専用のクリーナーを使いましょう。

特に何がいいというわけでもなく、オートバックスなんかに売ってるシート用のクリーナーで十分です。できたらウェットティッシュ系のものより液体の方が強力です。

レザーシートの場合は、レザー用、ファブリックシートの場合は、ファブリック用のものを使います。

シートの汚れをある程度落とせたら、次は車内の臭いを消臭!

消臭と言ってもすることは簡単です。みなさんご存知のファブリーズでオッケーです。

中古車の車内の消臭の重要性

窓を完全に閉め切って、シートを中心にファブリーズをシュッシュします。ある程度馴染んだら、一度やめて少し時間を置いて、さらにもう一度シュッシュします。

2〜3回やって窓を閉め切って放置しておきましょう。

これだけでも意外に臭いは少なくすることができます。

中古車査定前の洗車と査定価格【まとめ】

最初にも書いた通り、中古車の査定前の洗車は特に値段が上がるわけでもないので必要ありません。

これだけは断言できます。はい。

外装に関しては、年式が経ってくると勝手に古くなり、年とともにへたったりすることが普通です。

減点項目もかなりたくさんありますが、年式とグレードなどの情報で基準価格が決められているので、査定価格を上げようと努力しても正直あまり意味ないんですね。

それなら内装の減点を減らす方が簡単で効率的です。

減点項目は少ないし、頑張ってきれいにしておけば評価を上げることは十分に可能です。

ぜひ査定前には『車内の掃除』をやってみてくださいね。無駄な減点とはオサラバしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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元自動車ディーラーの営業をしており、中古自動車査定士の有資格者です。元査定士ならではの業界の裏話を中心に中古車に関するお得情報とコラムを発信していきます。 詳しいプロフィール

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