査定の基礎

中古車査定でワンオーナー車は高い?|査定アップになるのか?

投稿日:2016年7月19日 更新日:

ワンオーナー車とは、その車を所有していたオーナーの人数のことを言います。ワンオーナーであれば1人、ツーオーナーであれば2人といった感じです。

中古車は過去の履歴の後追いができないと怪しいということもあり、良いイメージはもたれず、買い手がつきにくくなり、査定価格にも影響が出ることもあるので、中古車査定ではワンオーナー車の方が売れやすいです。

ただ、ワンオーナー車だからと言って査定アップとなるわけではありません。

ワンオーナー車について、基本的な知識と査定価格にもたらす影響について解説していきたいと思います。

中古車市場の流通在庫はワンオーナー車は意外に多い

中古車の流通市場全体的に見ると、ワンオーナー車は実は結構流通しています。

最近はやりの残価設定型クレジットなどで、決められた期間で車を売却し、次の車へ乗り換える人が増えてきている影響もあり、昔ほど1つの車に長く乗り続ける風潮は少なくなってきています。

中古車を購入しようと考えている人からすれば、過去に何人も乗られていた中古車よりも1人しか乗られていない車の方が購入のハードルは下がりますよね。

そういった意味でも、ワンオーナー車は中古車市場でも買取業者に優遇されやすく、買い手がつきやすいことが特徴です。

排気量2000㏄未満・年間走行距離10000㎞以上の車はワンオーナー率が高い

統計データはありませんが、私が昔自動車ディーラーで査定士として働いていた時の経験から言うと、ワンオーナー車にはいくつか共通する特徴がありました。

  • 排気量が2000㏄未満の車
  • 年間走行距離が10000㎞以上の車

この2つの条件を満たす車は、結構高い確率でワンオーナー車でした。

大衆車で年式に見合った走行距離を走っている車がこれに該当しますが、基本的に一度買うと長く乗る車はあまり乗り換えされず、ワンオーナーの状態で売りに出されることが多いです。

例えば、ステップワゴンなどのファミリーカーやヴィッツなどのコンパクトカーはメインターゲットが子育て世代や女性となっています。

男性に比べると女性は車に乗る期間が長く、子育て世代となるとまだ子供も小さいのでコロコロ乗り換える余裕もないですよね。

実際私もそうですが、子供がいると車の乗り換えはよほどのことがないとできない人がほとんどではないかと思います。

では、逆に複数オーナーになりやすい車はどんな車種でしょうか?

これも私の経験則からですが、高級車は年式がたっていると、複数オーナーになりやすい傾向があります。

セルシオやシーマ、アルファードなどの高級セダン・高級ミニバンは新車で購入しようと思うとかなりの値段がするので、手が出ませんが、5年落ちくらいになると意外に安い値段で売られています。

若い男性がこれらの車を安くなった時に買うことが多いため、高年式の高級車は複数オーナーとなりやすいわけです。

ワンオーナーの中古車が整備が行き届いているという情報は『間違い』

ただ、誤解されやすいのがワンオーナー車を買えばちゃんと整備されてるという認識を持った方がいますが、これは間違いです。

ワンオーナー車は1人の人が乗ってきた車ということに間違いはありませんが、その人がマメに点検を受けてきたり、メンテナンスをしていたというものさしにはなりません。

ツーオーナー車であっても、その2人がきちんとメンテナンスをしている車の方がワンオーナー車よりも整備がされているということも実際にはあるので注意が必要です。

では、どうやって整備の情報を確認すればいいのか?

一番簡単な方法は、車に必ずついている『記録簿』を見ることです。

定期点検や法定点検、車検の時に交換した部品や点検した項目が事細かに記されているもので、これを確認すればその車がいつどこでどんな内容の整備をしたのかがわかるようになっています。

言わばカルテのようなものですね。

中古車の査定では、点検記録簿がついていない車はマイナス査定となってしまいます。

査定価格に影響するオプションのことについては、『中古車で査定アップを分けるプラス査定とマイナス査定の基準』で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

修復歴の有無は販売店で別途確認が必要

ワンオーナー車でも修復歴はまた別の問題になってきます。

修復歴は販売店でプライスボードに書かれていることがほとんどですが、もし書かれていない場合は必ず営業マンに確認するようにしてください。

ただ、事故をしたからと言ってその車が全て修復歴車になるというわけではないので、事故をしていた車でも修復歴車にならないこともあります。

修復歴車について詳しくは『中古車の査定価格が大きく変わる事故車と修復歴車の違いとは?』で解説しています。誤解しやすい事故車の判断基準等、事故車の知識がない方は参考になるはずです。

ワンオーナー車であっても、いろいろと気にするポイントはあるわけです。中古車をこれから選ぶ方は特に注意してくださいね。

中古車査定でワンオーナー車は査定アップになる?

残念ながら、ワンオーナーという項目での査定の評価項目はないので、ワンオーナーであっても査定上、プラス査定になることはありません。

中古車の査定は基本的に車の状態について判断されるものなので、ワンオーナーであるかどうかということはそもそも査定には関係ありません。

ワンオーナーの中古車はメリットがない?

かといって、ワンオーナーであることにメリットがないということはありません。

ワンオーナーであるということは、ほとんどの場合、その車の過去の修理歴やメンテナンスの履歴が残されていることがほとんどなので、その車の価値の信憑性を高めてくれます。

査定には関係はなくても、中古車を買う人からすれば、安心感にもつながる要素なので、ワンオーナーであるというだけで、購買意欲を高めてくれるのです。

【ワンオーナー車のメリット】中古車という安心感が強みになる

複数オーナーの車となってくると、前のオーナーが知らない傷や修理歴があるという恐れが出てきます。

前オーナーがその車を買ったときに、修理歴を知らなくて、実際その車を売りに出すときの査定で修復歴が見つかるということも実際によくあります。

買ったときから何も知らない状態で、事故車に乗っていたのでは、本末転倒です。

その点ワンオーナーであれば、乗っているのは自分だけで、修復歴等もすべて把握できているため、安心です。

ワンオーナーの中古車は査定の時も売れやすい

先ほども書きましたが、ツーオーナーよりはワンオーナーの方が買い手側からすると、安心感が高いため、複数オーナーの車よりは値段もつきやすく、売れやすくなります。

中古車情報を見ていても気付くかと思いますが、修復歴あり/なしの表記の近くにワンオーナーという項目もあるので、再販価値は複数オーナー車よりも高くなります

車は乗っている人の運転の癖を吸収してしまいます。べた踏みばかりする人の乗ったあとの中古車であれば、アクセルは踏みなれているので、多少踏んだだけでは加速しなくなってしまいます。

その染みついた癖が1人、2人、3人…と増えていくとどうでしょうか?

車の癖の付き方もすごいものとなり、かなり乗りにくい車となってしまうでしょう。

カーセンサーやグーネットなどの中古車情報誌で、ワンオーナーのアイコンが使われていることは、複数オーナーを嫌う消費者たちのこのような理由からきています。

【中古車在庫の確認ポイント】ATF(オートマオイル)の交換はされている?

中古車を買う時の話になるので、少し話はそれますが、中古車を選ぶ時に普通はなかなかチェックしないことですが、オートマチックフルード(Automatic Transmission Fluid)略してATFです。

オートマチックのギアの潤滑・作動油のことで、実は多くの人がこのATFの交換を定期的にできていないのです。

実際、交換しなくても普通に走るし、交換も地味にいい値段がしてしまうので、整備士もすすめにくいし、私たちとしてもまぁいっかとなるレベルです。

ただ、交換されているかどうかは見た目で確認することはまず不可能なので、こちらも同じく点検記録簿を見ることでわかります。

点検をマメに受けている車であれば、ほぼ交換はされていることが多いので、半年までにされる無料点検しか受けていない車の場合は注意が必要です。

年式が古い中古車はワンオーナーでも車検の作業記録簿もチェックされる

7年落ち以上の中古車になってくると、ワンオーナー車であっても買取業者からすると機関系の不良がないかどうかも不安材料となってきます。

査定の時に点検記録簿の確認をされることも多いので、まず記録簿自体がないということがないようにあらかじめ探しておくようにしましょう。

記録簿には、交換した場所や部品、その時期までが記されているので、仮に事故をして隠していたとしてもバレてしまいます。

査定士は事故の跡や直したり交換した場所を見れば、だいたいの修理内容はわかる人がほとんどですが、ごくまれに見逃してしまうことも実際あります。

しかし、記録簿と合わせて確認されると、ほぼ100%の確立で過去に何があったのかを見抜くことができるので、査定の際は事故や接触のことは隠さず事前に話すことが重要です。

最初に聞かれて黙っていたのに後で発覚してしまうと、査定士の印象も悪くなり、最悪の場合、査定価格に響くことも十分に考えられるので、素直に報告するようにしてくださいね。

査定士も1人の人間なので、印象のいい人は何とかしてあげたいという気持ちになるものです。

査定の依頼は複数業者で相見積もりをすると、ワンオーナーの強みを活かしやすい

さて、ワンオーナー車についていろいろと話しましたが、ワンオーナー車であることの強みを活かすためには査定の依頼がポイントとなってきます。

買取業者もかなりの数の業者があって、ワンオーナーでもそうでなくても変わらない業者もいれば、ワンオーナー車を欲しがる業者など様々です。

それぞれの買取業者の強みをできる限り拾うためにも、査定の依頼は一度に複数の業者へ簡単に依頼ができる一括査定の利用がほんとにおすすめです。

ただ、一括査定サイトはかなりの数があって正直どこを選べばいいのかわからない人がほとんどだと思います。

実際に元業界人だった私が厳選して使える一括査定サイトをピックアップしてまとめてみたので、参考にしてみてください。

一括査定サイト何が違う?各社の比較情報はこちら

どこのサイトがいいのかのランキングはこちら

ワンオーナー車と中古車の査定【まとめ】

ワンオーナーという言葉自体は、査定価格にはほぼ影響はありませんが、買取業者側の印象はかなり変わってきます。

査定士も人間です。複数オーナーの車とワンオーナーの車を査定するなら、やはり複数オーナーの車の方が怪しくてじっくり査定すると思います。

直接的に値段に関わってくることはありませんが、査定士と買い手どちらにも好印象を与えることができるので、結論としては、中古車はワンオーナーである方が売れやすいです。

ワンオーナー車でも年式が古くなってくると、それほど意味をなさなくなってくるので、売却を考えているなら5年以内の方が査定価格は高くつきやすく、ワンオーナー車という強みを活かすことができます。

車を高く売る方法の見出し

新車でも中古車でも乗り換える時は少しでも高く売って、頭金に変えたいですよね。

そのためにも今乗っている車を査定する時は、最低でも2~3社くらいの買取業者へ査定を依頼するようにしましょう

そうすることで、あなたの車の妥当な査定価格が自然とわかります。1社だけの査定だとプロでもその査定価格が適正な金額か見抜くことは難しいものです。

がむしゃらにもっと値段上げてくださいと営業マンに言っても、正直なかなか相手にしてもらえず流されてしまいます。目標金額を事前に決めるためにも相場価格の把握は必須というわけです。

何社も買取業者をまわって査定をしてもらうのは正直体力的にも時間的にも効率が悪いものです。そこで、簡単に複数の買取業者へ査定を依頼できるのが、今はやりの一括査定です。

一括査定サイトも結構な数があってどれを選んだらいいのかわからない人が多いと思ったので、中でも有名な6社の違いを比較・ランキングを作成してみました。

一括査定サイトの比較・ランキング

一括査定サイトの違いを比較

一括査定サイトの比較

一括査定サイトどこがいいの?

一括査定サイトのランキング

買取業者の口コミ・評判

アドセンス記事下2個

スポンサーリンク




アドセンス記事下2個

スポンサーリンク




  • この記事を書いた人
  • 最新記事
リョウヘイ

リョウヘイ

元自動車ディーラーの営業をしており、中古自動車査定士の有資格者です。元査定士ならではの業界の裏話を中心に中古車に関するお得情報とコラムを発信していきます。
詳しいプロフィール

-査定の基礎

Copyright© 中古車査定まるわかり , 2017 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.